オンラインホワイトボードがあると、有意義なWeb会議や効率的なリモートワークが実施でき、仕事の生産性が上がると言われています。
とはいえ、オンラインホワイトボードを使ったことがない人にとっては「そもそもオンラインホワイトボードとは?」「オンラインホワイトボードとホワイトボードってなにが違うの?」といった疑問を持っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、この記事では次のことをお伝えします。
・オンラインホワイトボードとはなにか?
・オンラインホワイトボードを使うメリット
・オンラインホワイトボードとホワイトボードの違い
・アイデア出しにオンワインホワイトボードが効果的な理由
・オンラインホワイトボードで失敗しないために大切なこと
共同作業のツールとして使えるホワイトボードの素晴らしさが分かりますので、ぜひ参考にしてください。
オンラインホワイトボードとは|Web会議でも大活躍!
オンラインホワイトボードとはWeb上で使えるホワイトボードのことです。
ここではオンラインホワイトボードを使ってできることや、使うメリットをお伝えします。
オンラインホワイトボードでできること
オンラインホワイトボードを使ってできることは次の通りです。
・Web会議の参加者同士で共同作業ができる
・発表者が見てもらいたい場所を示して情報を伝えられる
・双方向で文字やイラストをホワイトボードに書き込める
・写真やイラストといった画像を貼ることができる
・オンラインホワイトボード上の情報は保存できる
・オンラインのワークショップ、研修、ウェビナーにも使える
オンラインホワイトボードを使うと、Web会議を効率的に行えます。さらに、アイデア出しやワークショップ、研修、ウェビナーといったことにも使えます。
次に、メリットを解説します。
オンラインホワイトボードを使うメリット
オンラインホワイトボードを使うことで、次のメリットがあります。
・話し合いをしながら議事録を作成できるので会議にかける工数を削減できる
・アジェンダを表示することで話し合う内容が明確になる
・Web会議の決定事項を可視化することで理解が食い違うのを防げる
・Web会議に関係するデータの格納場所が明確になる
・Web上で共同作業をすることでチームとしての心理的な一体感が生まれる
・ウェビナーやワークショップの参加者もホワイトボードに書き込めることで学習意欲が高まる
・個人的なアイデア出しを記録として残していつでも取り出せる
以上のようにオンラインホワイトボードを使うことで、多くのメリットを受けることができます。
とはいえ、ホワイトボードと言われると現実の会議で使うような掲示板としてのホワイトボードを思い浮かべてしまいます。
Webで使うホワイトボードは進歩していて、Web上でコラボレーションするための機能が満載なのです。次に、オンラインホワイトボードと従来のホワイトボードの違いを見ていきましょう。
オンラインホワイトボードは本物以上のツール
引用元:Mural公式ホームページ
オフラインの会議で使うような従来のホワイトボードは、会議の発表者が情報を書き込んだり、お知らせの掲示板として使われたりしてきました。
一方でオンラインホワイトボードは、コラボレーションツールとして共同で作業するための機能が豊富です。
特に多機能なオンラインホワイトボードには、「Mural」や「Miro」があります。ここでは両者が備える機能を例に、従来のホワイトボードとオンラインホワイトボードの違いを解説します。
一般的なホワイトボードのイメージは掲示板
いままでにオンワインホワイトボードを使ったことがない人は、下記のような従来型のホワイトボードをイメージしがちです。
・連絡を共有するためのツール
・講義形式で発表者が情報や要件、連絡事項を伝えるためのツール
・意見がある発表者が手を挙げ、会議の司会者がボード上に文字を書くような使い方
つまり、ホワイトボードは情報を一方通行で伝えるためのツールとして使われることが多かったのです。共同で書き込むこともできましたが、記入できる広さが制約されることや参加できる人数も限られるといった問題がありました。
オンラインホワイトボードは共同作業のためのツール
一方で、「Mural」をはじめとした多機能なオンラインホワイトボードには次のような共同作業向きの機能があります。
・書き込めるスペースが無制限の広大なボードに多人数で書き込める
・Web上でも他の人の動きが見える
・アイデア出しや考えをまとめたり、アクションを整理したりするためのテンプレートが豊富にある
・Web上で共同作業をしやすくするための機能が豊富にある
オンラインホワイトボードを使うと、Web上で一緒に考えたり、一緒に情報をまとめたり、一緒に新たな発想を作り上げたりすることが可能。
つまり、コラボレーションツールとしてオンラインホワイトボードを使えるようになると、従来のホワイトボードとの違いを実感できます。結果的にリモートワーク環境下でも共同作業を行いやすくなるのです。
次に、共同作業にオンラインホワイトボードを使う場合の一例として「ブレスト」を紹介します。
オンラインホワイトボードでブレストをする場合
ここでは「Mural」を使ったブレストのやり方を簡単に紹介します。
共同作業にオンラインホワイトボードを使うメリットを理解できるので、参考にしてください。
ブレストとは連鎖反応で新たなアイデアを生み出す会議の方法
ブレストとはブレインストーミングのことで、参加者が思いついたことを付箋に書いてみんなに見えるように貼りだす会議の方法です。
会議の参加者が考えていることを出し合うことで連鎖反応を起こして、新しいアイデアを生み出すことができます。
ブレストは発表者が情報を一方通行で伝える会議ではなく、みんなが参加してお互いの考えや情報を共有するような会議の形です。次に、オンラインホワイトボードがブレストに向いている理由を解説します。
多機能なオンラインホワイトボードだとブレストがやりやすい
Web上でオンラインホワイトボードを使ってブレストを実践した方が、対面でブレストをするよりも効率的でしょう。なぜなら、オンラインホワイトボードならではの特性を生かしたメリットがあるからです。
ここではオンラインホワイトボードを使うとブレストがやりやすくなる理由について、対面との比較や機能面をもとに詳しく解説します。
オンラインのブレストが対面のブレストよりも優れている理由
オンラインホワイトボードを使ったブレストには、対面のブレストよりも優れた多くのメリットがあります。たとえば、次のような点です。
・アイデアを書き出すことで視覚化できる
・他の人の考えた軌跡を追える
・アイデアのグループ分けをしやすい
・物理的に別の空間にいるため同調圧力を受けづらいため全く違うアイデアを出しやすい
・考えを広げるためのフレームワークが用意されている
・地理的に離れていて参加を呼びかけづらい人にもリモートだと参加を促しやすい
・ホワイトボードのスペースは基本的に制限がないため、アイデアを書いた付箋をどれだけでも貼れる
つまり、オンラインホワイトボードを使うことで、対面のブレストでは不可能だったことや難しかったことができるようになるのです。
オンラインならではの特性も生かされることで、より活発なアイデア出しができることでしょう。さらに、オンラインホワイトボードには、他にもブレストにおすすめな理由があります。
オンラインホワイトボードがブレストにおすすめな理由
オンラインホワイトボードがブレストにおすすめな理由は以下の通りです。
・アイデア出しの目的や前提、制約、条件を書き出せるから
・話し合いの過程を可視化できるから
・思考の過程を見直せるから
・メンバーの作業している様子が見えるので、作業が進んでいない人をフォローできるから
・時間を細かく区切って管理するタイムボクシングが可能から
オンラインホワイトボードがあることで、Web上のブレストでネックになることも解消できるのです。
なお、リモートでのアイデア出しのやり方について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
とはいえ、オンラインホワイトボードは使い慣れないと難しいといったデメリットもあります。次項で、デメリットを解決するための方法を解説します。
オンラインホワイトボードの会議で失敗しないために大切なこと
Web会議を始める前に以下の対策を講じることで、難しいと言われるオンラインホワイトボードのデメリットを解消できます。
・参加者がオンラインホワイトボードに慣れるための時間を作る
・新しいWebツールなどを使い慣れていない人には使い方を教える
・参加者には会議の前に使い方説明動画を見ておくように誘導しておく
(例:【Muralの使い方】初心者向けに解説(日本語 完全版))
以上のようにWeb会議をはじめるまえに、参加者がオンラインホワイトボードを使いこなせるように準備しておくと良いでしょう。
まとめ:オンラインホワイトボードを使うとWeb上で共同作業できる
オンラインホワイトボードはコラボレーションツールとして優れています。そのため、従来型のホワイトボードとは全く違った使い方が可能です。つまり、ホワイトボード上で多くの参加者とともに共同作業ができるのです。
たとえば、みんなでアイデア出しをするような「ブレスト」には最適なツールだと言えるでしょう。とはいえ、参加者がオンラインホワイトボードを使い慣れていないと、会議の進行の妨げや会議の内容が伝わらないといった原因にもなります。
Web会議の前に、参加者にスムーズに使って貰える準備を行うことで、新しいツールを導入する懸念も解決できます。オンラインホワイトボードを使ってWeb上の共同作業を効率的に行いましょう。