多拠点生活に興味ある初心者向けサービス5選の紹介

これからの働き方

二拠点・多拠点生活が注目されてます。

都会暮らしに疲れて田舎に住んでみたい。田舎から都会に住んでみたい。

そう思ったことはないでしょうか?

最近は官民含めたサービスが増えて、地方に数週間から〜1ヶ月単位で住めるようになってきました。

いきなり知らない土地に家を借りて、本格的な二拠点・多拠点生活はハードルが高いかもしれません。

しかし数週間から1ヶ月くらい試して、自分に合う地域を探し、慣れたら次のステップに行くのもいいのではないでしょうか?

ここでは5つの方法を紹介してみました。

ウィークリー・マンスリーマンションの部屋を借りる


ウィークリー・マンスリーマンション契約は、都会に比べて地方の安い家賃で拠点を持つのにいい選択肢です。

値段は地域と立地にもよります。

沖縄の那覇市の中心街だと1週間で3.5〜5万円。

1ヶ月で6〜8万円ほどかかるのが相場です。

しかし、退去時に光熱費を実費計算したり、清掃費用がかかる場合もあります。

清掃費はウィークリーで1万円、1ヶ月間だと1.5〜2万円くらいかかります。

光熱費と清掃費などを含めると、1ヶ月の家賃に3〜4万円を上乗せする計算です。

マンスリーマンションの実質の家賃は9〜12万円を見積もっていたほうがいいでしょう。

ウィークリー・マンスリーマンションのメリット

ウィークリー・マンスリーマンションを借りるメリットは、ホテルやゲストハウスに比べてプライベートを確保できることです。

ホテルの部屋に比べて広いですし、新幹線や電車の駅近など、立地のいいところを選べます。

地方自治体が紹介する泊まれる空き家は立地の悪い場所が多いので、ウィークリー・マンスリーマンションはすぐに東京などの都会に戻りやすいとも言えます。

家具もついてるし、水道光熱費やインターネット費用もすでに契約されてるので、すぐに生活できるのが特長です。

ウィークリー・マンスリーマンションのデメリット

ウィークリー・マンスリーマンションのデメリットは費用がかかることでしょう。

地方であっても1ヶ月契約すると実質10万円前後(光熱費や清掃費込み)のことが多いです。

またウィークリー・マンスリーマンションは地方都市にはあるけれど、中心部から少し離れた田舎に行くと数が減ってしまいます。

もともと出張や単身赴任者向けのサービスなので、借りられる場所が地方の便利な場所に集中しがちです。

また家具が古い、人によってはダサいと感じる。ネット接続があっても遅い場合が多いと、使った利用者から上がっています。

価格が手頃で安いホテルを中長期契約する

いきなり1週間や1ヶ月のウィークリー・マンスリーマンションを契約するにはハードルが高いという人もいるでしょう。

そんな方にはビジネスホテルを中長期契約という選択肢もあります。二拠点・多拠点生活の初心者にオススメです。

沖縄でホテルを1ヶ月借りると、安いホテルのシングルルームで9〜12万円。キッチンなどがついてるレジデンスホテルで15万円前後くらいが相場です。

価格が手頃で安いホテルを中長期契約するメリット

価格が手頃で安いホテルに住むメリットは思い立ったらすぐに契約できることです。

Booking.comなどのホテルサイトで、自分の滞在したい期間を予約するだけで住むことができます。

見知らぬ土地での中長期滞在で怖いのは、その土地や住んでる場所の相性です。

「沖縄に住んでみたかったけど、食べ物が合わなかった」「住んでる場所にコンビニがなくて、もっと便利な場所に住みたい」

この場合でもホテルを予約する時に柔軟に調整できます。

初めて使うホテルはホテルの予約期間を1週間や10日間など柔軟に調整できて、リスクを低減できるのです。

清掃もやってくれるので、一部の家事から解放されます。

(ただし1ヶ月の格安料金契約の場合、毎日の清掃がないプランもあるので注意してください)

敷金や礼金、光熱費、通信費も宿泊費に含まれてますし、一番始めやすいと言えるでしょう。

1ヶ月間の料金を最初に支払うので、後払いがないのも安心して使えるポイントです。

価格が手頃で安いホテルを中長期契約するデメリット

ホテルを中長期滞在契約するデメリットや注意点は、賃貸マンションを借りるよりもランニング費用が高いことです。

賃貸マンション<マンスリーマンション<価格が手頃で安いホテル

金額的には上の表記の通りです。

基本的に賃貸マンションを借りるより高くつきます。

またホテルの部屋はシングルルームだと狭い場所が多いです。

ベッドがすぐ近くにあるので、ワークスペースとしてあまりいいとは言えません。

他にもネットが遅い、ネットの速いプランを追加契約(もしくは契約変更)できない。ホテルの部屋の価格がGW、お盆、年末年始など、観光シーズンに合わせて価格が上がります。

またホテルに住まうので、家具・電化製品が限られます。掃除や洗濯、料理などは自分の思い通りにできません。

部屋に洗濯機や乾燥機はないし、洗濯物を干す場所もありません。キッチンや料理道具もないです。

家電も古い型のものが多く、自分の好きなものを使いたければ、持ち込むしかありません。

なので、旅行の延長線の雰囲気になりがちです。

ロビーなどで旅行客とよく遭遇するので、別の家を持つ感覚にはなりにくいでしょう。

ゲストハウスの個室を借りる


ゲストハウスの個室を借りる選択肢もあります。

ゲストハウスとは、簡易宿泊施設と訳される場所で、同じ部屋に4〜8人ほど一緒に泊まります。

シャワーとトイレ、洗面所は共用で使うところが一般的です。

日本だと1泊2,000〜4,000円で泊まれ、泊まる人やオーナーとのコミュニケーションを売りにしています。

ただ相部屋はプライベートが確保できない、自分のパソコンを広げっぱなしにできない、盗難の恐れがあるなど、デメリットが多いです。

ゲストハウスの個室を借りれば、相部屋のデメリットをクリアでき、4,000〜7,000円くらいで借りる場所が多いです。

ゲストハウスの個室を借りるメリット


ゲストハウスの個室を借りると、ホテルと比べて安く済みます。

1人で泊まると1泊4,000円くらいで泊まれますし、1週間や1ヶ月間泊まろうとするなら、オーナーと交渉することで割り引いてもらえる可能性も高くなります。

またゲストハウスはアットホームな場所が多く、話し相手を見つけることができるのもメリットです。

共用スペースで旅行者と話したり、スタッフやオーナーとも積極的に交流できます。

ゲストハウスのオーナーはゲストと交流したくてゲストハウスを開く人が多いです。

ある意味その地域に移住した先輩とも言えるので、中長期滞在して仲良くなれば、地域のさまざまな情報を聞くことができます。

ホテルで他の旅行者に話しかけるのは難しいです。孤独が苦手な人にはいいのではないでしょうか。

ゲストハウスの個室を借りるデメリット

一方でゲストハウスを借りるデメリットもいくつかあります。

基本的に完全なプライベートを確保できないことを考えたほうがいいでしょう。

たとえばトイレとシャワーは個室であっても共有の場所が多いですし、浴室もありません。

大きな浴槽に入りたい場合は近くの銭湯などに出向く必要があります。

また個人経営のゲストハウスが多いので、サービスにばらつきがあるのも課題です。オーナーが全て対応する場所もあれば、スタッフに任せてしまい、あまり関わらないところもあります。

宿泊客がゲストハウスを手伝っているフリーアコモデーションの外国人スタッフが対応するところもあるので、接客がつたないこともあり、ホテルのようなサービスは望めません。

(もちろんホテル以上に親身になって関わってくれるゲストハウスもあります)

それとコミュニケーションが多いので、仕事に集中しにくいのもデメリットです。

個室でやる分にはいいけれど、共用スペースでやると話しかけられることが多いです。

日中は外に出かけて、近くのコワーキングスペースやカフェで作業したほうがいいかもしれません。

ホテルは完全に孤独になるけれど、ゲストハウスはある程度コミュニケーションすることを前提に泊まったほうがいいです。

民間のサブスクサービスを使う


HafH(ハフ)やADDress(アドレス)などの月額課金制の住めるサービスもあります。

これらは企業が経営しているコリビングゲストハウスと言えばいいでしょうか。

ゲストハウスのように相部屋に泊まりながら、共用スペースで仕事などの作業ができます。

全国に拠点があり、固定の金額を支払えば、自由に泊まることができるのです。

民間サブスクサービスのメリット

HafHやADDressのメリットは月額の固定金額を払えば、日本中で多拠点生活をはじめられることです。

ADDressには全国100ヶ所以上に拠点があります。

ゲストハウスは旅行者同士が集まりますが、ADDressやHafHは多拠点生活をしたい人が集まるのがメリットです。

(HafHに登録されている宿泊施設はゲストハウスやホテルなので、旅行者も集まります)

自分と同じ志向の人と話せ、仕事もパソコンがあれば成り立つ仕事をしてるなど、共通の話題がみつかりやすいでしょう。

また管理人さんもいるので、泊まる場所でコミュニケーションを円滑に進められるような仕組みも整ってます。

お金をかけて改装してる場所もあるので、清潔感もあり、設備も充実してるのです。

作業スペースやWi-Fiなどのネット環境も整備されてるので、安心して仕事を持ち込むことができます。

民間サブスクサービスのデメリット

民間サブスクサービスのデメリットや注意点は、宿泊日数が短いことです。

まず基本的に月額契約した時点で借りられる部屋は、相部屋しかありません。

HafHの場合、1ヶ月プランの値段は8.8万円です。

1ヶ月間8.8万円で相部屋しか借りられないのは、かなり割高だと言えるでしょう。

マンスリーマンションを借りられるくらいの値段で、カプセルホテルくらいのスペースしか泊まれないのです。

もし個室利用したければコイン制度になってるのですが、それでも月に最長10日間しか借りられません。

しかもADDressの場合、個室利用は7日連続までしか予約できないと決まってます。

予約した期間を消費したら後ろに足せるんですが、1ヶ月間住むなどはできません。

短い間隔で試したい人にはオススメですが、中長期滞在したい人には向かいないプランだと言えます。

地方自治体の田舎の空き家を借りる(お試し移住体験)



現在増え続けてる空き家を借りる方法もあります。

いきなり知らないところで拠点を持つのはハードルが高い人は、お試し移住体験を試してみるのはどうでしょうか?

地方自治体が募集しており、3日から30日くらいの単位で借りることができます。

場所によっては60日借りることも可能です。

1泊1,000〜2,000円、1ヶ月3〜7万円くらいが相場なので、リーズナブルに住めると言えるでしょう。

→ at home(アットホーム)が運営している空き家バンクのサイトはこちら

地方自治体の田舎の空き家を借りるメリット

地方自治体の田舎の空き家を借りるメリットは、本格的な2拠点生活前の準備にいいということです。

すでに家財道具がついてるので、試しやすいと言えるでしょう。

また地方の空き家を貸しに出してるので、ホテルやゲストハウスのないような場所にも住むことができます。

また貸し出される時に、直接地方自治体の役所の人と話せます。

相談できるのもいいメリットでしょう。

地方自治体を通して借りれるので、二拠点・多拠点生活の第一歩としていいのではないでしょうか?

地方自治体の田舎の空き家を借りるデメリット

デメリットは自治体が管理してるので、他の選択肢に比べて借りるまでの手続きが煩雑なことです。

ホームページもアットホームが管理してるサイトはあります。

しかし、そこはまとめサイトのようなイメージで、借りるためにはそこから各自治体のホームページに問い合わせなくてはなりません。少しハードルは高いのです。

またWi-Fiもついていない場所が多いので、自分でモバイルルーターを持っていく必要があります。

田舎に家があり、本当の自然豊かな場所に住める代わりに、交通や買い物の不便な地域が多いです。

近くにフリーWi-Fiサービスを提供するチェーン店が少ない可能性も考えなくてはなりません。

フリーWi-Fiサービスが少ない場所を借りた場合、モバイルルーターなどを準備不足だと、仕事に支障をきたす恐れがあります。

しっかり準備していったほうがいいと言えるでしょう。

ただいきなり拠点を決めるより、1ヶ月間など試せる制度はいいのではないでしょうか?

最後に

二拠点生活・多拠点生活を最初に始める時にいい選択肢は以上です。

まずは1週間、慣れてきたら1ヶ月など、徐々に泊まる期間を延ばしてみてください。

実際にその土地に滞在してみると、自分に向いてる、向いてないなどの相性がよくわかります。

小さなステップから始めて、試してみてください。